妊婦は重たいものを持っても大丈夫?何キロまで可能?

重たい荷物妊娠中にどれくらい重たいものを持つと危険になるのでしょうか。具体的な数値や物によって見ていきましょう。

法律的な規則

女性労働基準法においては妊娠中の女性は過度に重いものや危険物を扱う仕事をしてはいけないと定められています。具体的な数値で、18歳以上で継続作業の場合は「20キロ」まで、断続作業では「30キロ」までとされています。

母性健康管理指導事項連絡カードにおいては「負担の大きい作業の制限」として、女性労働基準法の3分の1程度の重量で危険性が大きくなると記されています。重量物を扱う仕事をする場合、継続作業では「8キロ」まで、断続作業では「10キロ」までとされています。

アメリカの妊婦ガイドラインにおいては、片手の場合「6.7キロ」まで、両手の場合「13キロ」までと記されています。

お腹に負担がかかる作業をする女性日本での自身の労働環境において、もしも数値的な制限を超える業務が課せられている場合は事業主に申し出ることができます。これは男女雇用機会均等法における法律的な制限とも関わっているので、事業主はこの申し出を無視することはできません。

ただ、法律的な制限として具体的な数値が示されているといっても体格や体力の差は個人でまちまちで、物を持ったときに「重い」と感じるかどうかの個人差は大きいです。たとえ労働基準法や母性健康管理指導事項連絡カードに示されている数値以下の重量であっても「重い」「つらい」と感じるならば無理して作業を続けるべきではありません。自分で「重たい」「お腹に負担がかかる」と感じるならば作業は控えてください。

お腹の力の入れ具合で判断する

上述したように「重い」という感覚は個人差が大きく、妊婦の体格や仕事の差でまちまちです。医師や専門家においても何キロまで持っていいかという意見はそれぞれ異なっており、確固とした正確な数値は存在しません。

重たい荷物を運ぶ女性ひとつの目安としては「お腹に力が入るかどうか」という点があります。重いものを持ったときにお腹に強い力(腹圧)がかかっていると感じる場合は無理しないほうが賢明です。逆に何かを持ったときに腹圧があまりにかかっていないと感じるようであれば問題ありません。見た目に重そうなものでもお腹に力がかからずに持てるもの、また持ち方によって腹圧を下げることができるケースもあります。その時その時で判断し、無理が生じるようであれば他者のサポートを受けましょう。

お腹に異変があるときは要注意

法律の制限内であったり、感覚的に「大丈夫そう!」と思える場合でもお腹の張りが顕著であったり、痛みや出血があるようなときは絶対に無理をしないでください。そのような場合はむしろ安静にしていなければなりません。「このくらいなら大丈夫」という過信を持つべきではありません

お腹が痛い女性妊娠初期というのは体に変調が出やすいのです。しかも妊娠初期ほど流産の可能性が高い期間もありません。ちょっとした無理が出血につながり、ひいては流産にもつながることがあります。お腹の張り、異様な痛み、出血があるならば安静を心がけてまずは医師の判断を仰ぐようにしてください。

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